今宵、キミが砕け散る

 「宵だから、俺は認めてやったんだ」

 まだ出会って時間はあまりたっていないのに、彼女に、宵に全てを話してしまいたいと思っている自分がいる。

 「よかったと、思ったよ」

 恭夜さん達と、深い関係じゃなくて。

 「思ったんだけど……」

 もし、宵が優香さんと同じような立場にいたとしたら、俺は迷わず全てを言えた。

 「やっぱ、宵にはいいたいな」

 俺は、東のメンバーなんだって。

 「ああ、俺も」

 心の中で、ありがとうと呟いた。



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