今宵、キミが砕け散る

 一歩、また一歩と近づいてくる美苑をジッと見つめる。

 「貴方は……」

 険しい表情で、口を開いた美苑。

 「、覚悟はできているんですか?」

 なんなんだ、コイツは。

 昨日は私をどうでもいいと

 でも、自分たちに害を及ぼすのなら容赦はしないと

 ……そんなことを言いたげな視線を送ってきていたのに

 本当に心配をしているように、眉を下げる彼を見て、なんて言ったらいいか分からなっくてしまう。

 もしかして優香に何かを言われたのか?

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