今宵、キミが砕け散る

 「あ。うん、そっか」

 「……え?そ、それだけ?」

 え、他に言うことある?

 " あそこ " にいた時から、東の名前は知れていた。

 いい意味でも悪い意味でも有名だった。

 「っ、宵ちゃん〜!!」

 「わっ、」

 優香が抱きついてきて、なんとか踏ん張った。

 何故か大号泣で、可愛い顔がぐちゃぐちゃになっている。

 知ってるよ。

 知ってたよ。

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