今宵、キミが砕け散る

 「うん!」

 真っ白で純粋な笑顔を優香は見せた。

 「宵ちゃん、ありがとう!」
 
 その言葉に、なんだか心が温かくなったような気がした。

  * * *

 「ただいまー」

 あのあとスーパーでふわもち食感!春の新作スイーツを買って帰って来た。

 今はお店が営業しているから裏口から入る。

 「宵、お前おせーよまじで。俺の仕事が多くなるだろ」

 流石に2年もいれば仕事量が減った今の方が楽で身体が慣れたらしい嶺緒は、帰って早々私に愚痴を零す。
 
 
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