今宵、キミが砕け散る

 「貴方は、ホントに……」

 何かを察したのか、優香は素早く私から離れて、都司の元へと移動した。

 「じゃあ、証明してみてくださいよ」

 「え……わっ!」

 何が?そう聞く前に、手首を掴まれてソファに押し倒された。

 「大丈夫なんですよね?」

 覆い被さるり、私を上から見下ろす美苑。

 口元は綺麗な弧を書いていて、それがひどく私の心臓を早めさせた。

 「犯されも、溺らさらもしない?」
 
 グッと更に手に力を入れた美苑。




 

 
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