今宵、キミが砕け散る

 「星」

 美苑に呼ばれた星は、私たちの方へ歩いてくる。

 「どうしますか?琴瀬さんから、事情を聞きますか?」

 そう問われた星は、小さく頷き私の手を引いて途中で真紀も呼んで外に出た。

 
 「で?どういう事なの?」

 怒っているようにも、悲しんでいるようにも聞こえる、いろんな感情が星の声色に出ていた。

 「えっと……」

 誤解されないように、一つ一つ丁寧に説明をしていく。


 
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