今宵、キミが砕け散る

 「はぁあぁぁ……」

 話し合えると、頭を抱えてしゃがみ込んだ星と真紀。

 「ご、ごめん……」

 「いやまぁ、しょうがねぇーけどさ」

 顔を上げた真紀の顔には、安堵の色が見えた。

 「優香さんと友達になったってことくらい言えよなぁ」

 うん、ごめん。

 誤魔化すつもりは無かったんだよ。

 「でもさ、」

 続けて私が言った言葉に、2人は固まった。




    「星と真紀は、東なの?」






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