今宵、キミが砕け散る

 「え、ぁ……」

 狼狽える星に、口をポカンと開けながら微動だにしない真紀。

 「……そう、なんだ」

 「ーー俺たちは、東のメンバーなんだ」

 「あぁ、やっぱ?」

 私がそういうと、また深く、彼らは息を吐いた。

 「こんなに早く言うつもりなかった!俺が想像してたのと全然違うんだけど!!」

 真紀は訳の分からないことを叫んでいる。

 「も、マジで宵……」

 星は私を優しく抱きしめた。

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