今宵、キミが砕け散る

 何、あの甘い感じ……。

 え?アイツら、付き合ってんの?そう思いたくなるほど、なんだろ、……マジで星が満面の笑みだ。


 あー、仁が見たら白目剥くかな、これ……。


 ちょっと想像してみたら面白くて、一人で笑ったら汐梨に心配された。


 チラリと芹を見ると、笑顔なのにあの黒い笑みが発動していて目を見張った。


 え?お前も?

 そういう感じなの!?


 ジッと見つめていたら、俺の視線に気づいたようで、芹は口元に人差し指を置いて笑った。

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