今宵、キミが砕け散る


 「宵ちゃん〜!」


 放課後、いつものように東の溜まり場へと向かった。


 優香が私がきた瞬間抱きついてくるということはもう私の中では恒例化されていて、なんなく彼女を受け止めた。


 加賀美に聞いた話だと、前に私たちが入った部屋は何かある時以外しか使わないようで、今は東の面子がたくさんいる方の部屋にいる。


 「もう待ちきれなくて迎えに行こうと思ってたよ!」


 ……いや、それは勘弁してくれ。


 実際私はここの場所で意外彼女達と関わらない約束をした。


 『ただし一つ、条件がある』


 『条件、ですか……?』


 『私と、外では関わらないこと』


 『それは、学校内ではってこと?』

< 150 / 324 >

この作品をシェア

pagetop