今宵、キミが砕け散る


 「じゃあ取り敢えず、飲み物でも買ってきて下さい」


 「やだ」


 私がそういっても、顔色ひとつ変えずに


 「王様の言うことは?」


 「「「絶対!!」」」


 「王様ゲームじゃないよね、コレ!?」


 息を揃えて言う美苑と優香と佐城、加賀美にイラッとくる。


 しょうがなく立ち上がり扉に向かう。


 「行ってらっしゃーい!」


 「あ、お茶でいいのでよろしくお願いしますね?」


 そんな彼らのお見送りは無視して溜まり場を出た。

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