今宵、キミが砕け散る


 「うふふ!これからは私と一緒よ?」


 女の声が聞こえた。


 「じゃあ、星くん貰っていきますね?」


 「ええ。好きにして頂戴」


 されるがままに引っ張られる。


 抵抗する気力が起きなくて、足がもつれながらも歩いた。


 最後に見たお母さんの顔は、本当に幸せそうだった。





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