今宵、キミが砕け散る
ああ、ほら。
どいつもこいつも、結局離れていくくせに。
「私と、付き合ってください……!」
……何、ほざいてんだよ。
腹の奥から溢れ出す怒りと吐き気が、俺の中をぐるぐるとまわって目眩がした。
「……っ」
なんとか震えてしまう体を抑えようと、自分の手で自分の腕を強く掴んだ。
「あー、えっとキミ?今日は星具合悪いからもういくね」
「え……?」
「あぁ、それと。もう二度と星に近づくな」
威圧感のある声が耳に届く。