今宵、キミが砕け散る
「ど、どうして……」
「どーしても。ていうか、キミみたいな無駄に自信あって協調性激しい『私可愛いからいけるっしょ』的な感じの雰囲気醸し出されたら普通嫌じゃね?口角上がってんのバレバレだかんな?」
散々いう真紀の言葉に、遂に女の子が啜り泣く声がする。
「じゃあ、そういうことで〜」
嬉々とした真紀が、俺の腕を掴んで歩いて行く。
学校に着くと、そのまま空き教室へ向かった。
「……真紀、ありがと」
「んー、てか、大丈夫かよ?」
「うん。へーき」
真紀がいてくれたから、もう大丈夫だよ。
微笑むと、真紀も安心したように笑ってくれた。