今宵、キミが砕け散る


 『朝から会えるね!』


 何故呼ばれたのか気にせず、ただ純粋に私と会えることを喜ぶ優香が、彼女らしいと思った。


 「……じゃあお菓子いっぱい持っていって、一緒に食べよう」


 『やった!私もお菓子たくさん買ってくるね!』


 それが嬉しいと思ってしまっている私も、大概優香と同類なのか。


 「じゃ、また学校でね」


 『うん、また学校で!!』


 通話が切れたのを確認して、ベットから降りる。


 いつも通り、顔を洗いに洗面所に行ってそこでカラーコンタクトをつける。部屋に戻って制服に着替えから、私はリビングへと下りた。

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