今宵、キミが砕け散る


 「もしかしたら泊まってくかもしれないけど、ひとりで大丈夫か?」


 「大丈夫だよ、そのくらい」


 「取り敢えず、晩飯作って冷蔵庫入ってるからそれ食べろよ?」


 「おっけー、了解した」


 食べ終わった食器を片付けて、お菓子を詰めてから鞄を手に取った。


 「んじゃ、行ってくる」


 「おう。気をつけてな」


 「嶺緒もね」


 軽く手を振って、私は学校へ向かった。







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