今宵、キミが砕け散る



 「宵ちゃんっ!」


 「うっ……、」



 ドンっと、今回は勢いよく後ろから優香ぎ抱きついてきて、一瞬呼吸が止まった。



 「あのね、おっけーなんだけどね……」


 「うん……?」


 「『俺らも一緒に泊まるならいいぞ』って。宵ちゃん、大丈夫?」



 俺らもって、都司と美苑と加賀美と佐城ってことだよな?頭の中で、部屋の数等々を数えていくと、充分に足りた。



 「うん。大丈夫だよ。イケる」


 「!、ホント!?ありがとっ」



 女友達の家に泊まるのは初めてだという優香は、満面の笑みを見せた。それに釣られて私も頬を緩めた。




 ……かくして、第一回東メンバーズとのお泊まり会が開催されることとなった。



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