今宵、キミが砕け散る



 「まぁ、俺も宵からのメール見てなかったし。そんなに落ち込まなくていいよ」




 嶺緒さんもニコニコしながら言ってくれる。




 「さて……、ご飯はもう食べた?」



 「食べたよ、れ……お父さんが作り置きしてくれたやつ皆で」



 「え、まじで?」





 え、あれ嶺緒さんが作ったやつなんだ!



 てっきり宵ちゃんのお母さんがこのカフェをしていて、あのご飯もその人が作ったものだと思っていたからびっくりした。



 でも、料理上手なお父さんってなんかかっこいあなぁ……。




 「お風呂は……、皆入ったし。どうする、寝る?」




 ガチトーンの宵ちゃんに、私だけじゃなくしーちゃんと渚くんも目を見開いた。




 「何言ってんの宵ちゃん!お泊まり会はまだまだこれからでしょ……!?」




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