今宵、キミが砕け散る
皇 嶺緒 side
手首を掴んで、自分を傷つける宵を止めた。
大丈夫、そう痛々しく微笑む宵に、心臓が鷲掴みにされたような感覚に陥った。
嗚呼、俺はなんて役立たずなんだ。
自分の情けなさを呪いたくなった。
もっと俺が宵のことを見ていたら、と。
「よい、」
思わず抱きしめると、甘い香りが鼻を掠めた。
こうなることは初めてじゃない。
ましてや宵と出逢った頃なんかは、ほぼ毎日のように自分を傷つけていた。
だからか、最近はやらなくなっていて安心していた。
手首を掴んで、自分を傷つける宵を止めた。
大丈夫、そう痛々しく微笑む宵に、心臓が鷲掴みにされたような感覚に陥った。
嗚呼、俺はなんて役立たずなんだ。
自分の情けなさを呪いたくなった。
もっと俺が宵のことを見ていたら、と。
「よい、」
思わず抱きしめると、甘い香りが鼻を掠めた。
こうなることは初めてじゃない。
ましてや宵と出逢った頃なんかは、ほぼ毎日のように自分を傷つけていた。
だからか、最近はやらなくなっていて安心していた。