今宵、キミが砕け散る




 「んで、……どうなの?」




 私の部屋にはいって、ベットに腰をかけた。優香は何故か、床に座って、顔を赤くしながら俯かせていた。





 「えっと、いや……ね、?」





 さっきまでの勢いは、すっかりと消沈していて、私が都司とはどうなのかと一言聞けば、この様だ。




 そんなに、恥ずかしがらなくてもいいのに……。




 心の中でそんなことを思いながらも、優香が話し出すのを待つ。





 「うん?」




 まだ口を開く気配はない。なに、……あんたらそんなに小っ恥ずかしいことばっかりしてるの?




 いや、でも優香の純粋具合を見たらそんなことはないと思うけど……。





 「私たち、ま、ままままだっ、キスしたことないの!」




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