今宵、キミが砕け散る
「うわ……、」
最悪だ……、こんなに酷いと思わなかった。
常に端っこに置いてある目薬を手に取って目に垂らす。そしたらなんだかスッキリしたような気がした。
どうしようかな、このままもう一度カラーコンタクトをつけるか否か。いや、普通はつけないんだけど、つけちゃダメなんだけど……。
うーん、と考えているとガチャリとドアが開き、誰かが入ってきた。
「琴ちゃーん、朝ご飯出来たって嶺緒さんが言って、て……」
振り向いた私と目が合ったのは佐城で、彼は私を見るなり、目を見開いて固まった。
「あ、え……。琴ちゃん……、?」
青い瞳の自分が、佐城の目に写っていて、私の顔は間抜けなくらい口がポカンと開いた。
「それ……、」