今宵、キミが砕け散る

 嶺緒は、背負い過ぎだっていうけどね。

 これは私の、俺が犯した罪なんだ。

 だから、だから、何も言わないで干渉しないで。

 私が、あの時から止まった時間を進めない。

 それでも、いいんだ。

 罪も、罰も、理不尽な押し付けも、私は1人で大丈夫。

 ある意味自分勝手なのかもしれない。

 心の何処かで自分が傷つくことで、絶望に苛まれることで罪が許されると思っている。

 それで少し、息がしやすくなる。
 
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