今宵、キミが砕け散る

 青蘭に向かって歩く。

 学校が近づくにつれて同じ制服の生徒が増えていく。

 それに比例して気持ちいとは言えない視線も増す。

 自分の容姿については嫌と言うほどわかってきた。

 その使い方も知っている。

 だから見られるかなとは思っていたけれど予想以上だった。

 そんな中、私は青蘭に着いた。

 期待はしていなかったが、お世辞にも綺麗とは言い難い校舎。

 窓は割れていないだけマシか。

 そんなことを考えながら、足を踏み入れた。

 
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