今宵、キミが砕け散る
"Days"
これが嶺緒のお店の名前で、10時から4時まではカフェとして、5時から3時まではバーとして経営している。
来週から高校生になる私は、2年前嶺緒に拾われてからずっとここで手伝いしながら暮らしている。
最初は高校に通う予定は無かったけれど、嶺緒が「高校だけは行かないと、追い出すぞ」と脅してきたから渋々を受験することになった。
勉強というものを指で数える位しかしてこなかった。
そのため意外と頭がいいらしい嶺緒に教えてもらい、そこで異常な記憶力を発揮した私は、ここから歩いて20分位のところにある青蘭高校に無事、合格した。