今宵、キミが砕け散る

 「な、なななっ!」

 あまりに突然のことで、理解をするのに時間がかかった。

 ーーキスされた!

 恭ちゃんとは付き合っているけど、そういうことに不慣れな私は、一々顔を赤くすることしかできない。

 「「はぁ」」

 遅れて、渚くんと芹くんの溜息が聞こえた。

 しーくんを見ると、赤い顔で固まっていて、見られたことに恥ずかしくなってまた、恭ちゃんの胸に顔を埋めた。









< 49 / 324 >

この作品をシェア

pagetop