今宵、キミが砕け散る

 さぁ、言うんだ神崎優香!

 「わ、私と、お友達ににゃってください!!」

 ……噛んだぁ!

 あまりの恥ずかしさに顔を伏せる。

 初めて本気で、穴があったら入りたいと思った。

 「ふっ、」

 宵ちゃんの方から、笑を堪えるような声が聞こえる。

 「ふ、ははっ」

 恐る恐る宵ちゃんを見ると、手で口元を押さえて笑っていた。

 う、美しいっ!

 「うん、友達ね、トモダチ……」
 「嫌、かな?」

 恭ちゃん達以外で初めて、こんなに側にいたいと思った。

 もっと、いろんなことを知りたいって。

 「うん、いーよ」

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