今宵、キミが砕け散る
都司、優香が私にお礼を言うと、それに続き美苑、加賀美、佐城もお礼を言ってきた。
「いや、うん。どういたしまして?」
取り敢えず頭を上げてもらう。
先程の美苑や佐城からの鋭い視線は無くなったが、まだ私を探るように見ている。
別にあんたらに興味のカケラもねぇよ。
……と、言ってやりたいがそうしたら益々ことが難しくなるので飲み込んだ。
優香が彼らにとってどれだけ大切な仲間かを目の当たりにした気がした。