今宵、キミが砕け散る

 「え、だるいー」
 「そういや、新作スイーツが売ってあった気が……」
 「早く言えよ!行ってくる‼︎」

 財布を持って家を出た。

 外は暑くもなく寒くもない。
 新作のスイーツが楽しみで足取りは軽い。なんなら鼻歌を今すぐにでも歌いそうだ。

 まだ朝の9時だというのに公園で遊んでいる子供を見て元気だな〜と呟く。

 スーパーは青蘭との間にあって、歩いて10分くらい。


 でも今日は、10分もしないでスーパーに着いた。

 
 
< 6 / 324 >

この作品をシェア

pagetop