今宵、キミが砕け散る

 「どうして、海翔さんが?」

 ドクドクと、自分の心臓がうるさい。

 『嶺緒、落ち着いて聞いてくれ』

 なんだか嫌な予感がして、ケータイを握る手に力を入れた。









    『……流羽が、死んだ』









 
< 85 / 324 >

この作品をシェア

pagetop