今宵、キミが砕け散る

 「る、う」

 いつもみたいに、眩しい笑顔で。

 俺の名前を呼んで。

 お門違いなことをいって、それで俺らを笑わせて。

 今物凄く、胸が痛くてしょうがないから、抱きしめろよ。

 「バカヤロー……」

 なんなんだよ。

 なんで、こうなるんだよ。

 俺を置いていかないって、言ったじゃねぇか。

 「バカだよ、アンタ」

 俺だって、

 「大好きだ」

 ずっと前から、もうとっくのとうにあんたら、東を、仲間だと思っているよ。

 

< 89 / 324 >

この作品をシェア

pagetop