今宵、キミが砕け散る
「大好きだ。大好きだ大好きだ大好きだ大好きだ!」
ーー本当は、わからない。
「俺は、あんたのことが大好きだから」
ーーこんなにも、願っているのに。
知りたいのに。
『嶺緒は俺のこと好き?』
『……知らん』
『えー、嘘でもいいから言ってよ!』
『子供か、アンタは』
『嶺緒の初めての好きは俺のものだ!』
『気持ち悪っ』
『じゃあさ、』
ーーもし俺が死んだら、好きって言えよ?
メニュー