今宵、キミが砕け散る

 そう、思っていたけど。


 戻りたい。

 戻れない。

 ならいっそ、もう手の届かないところまで行ってくれ。

 「流羽、大好きだよ」

 俺の初めての好きも、2回目も3回目も。

 何回でも言ってあげるから。






   結局アンタは、泣かなかったな。







< 92 / 324 >

この作品をシェア

pagetop