藍をテレパシーに乗せて。
間髪を入れずに送られて来たメッセージには、また大丈夫の一言と記号達だけ。
分かっているなら、今私が何をして何を思っているのか全て言ってほしいのに。
どうせだったらもう絵文字だけでもいい、ふざけた文面でもいい。
感情をぶつけた絵文字を再び送りつけると、無様に既読だけが着いた。
こんなことだから飽きられたのだろうか、私は彼の気持ちが分からなくなっていく。
この気持ちをテレパシーにして、彼の脳に脊髄に注ぎ込んでやれば、一発なのだろうか。
嫌でも私の気持ちを全身に思い知らせてやりたい気持ちばかりが大きくなって、哀しくもないのに一つ涙が溢れた。
分かったふりばかりじゃなくて、はっきりと言葉にしてくれれば全て解決するというのに。
彼の気持ちも彼の本当の笑顔すらもドロドロと溶けていくように、全く読めない。
簡単な絵文字だというのに、それの意味すらも私には分からない。