2番手の俺がキミのヒーローになる物語
一度家に帰った後コンビニに行きたくなった俺は外に出る。傍を見上げると夕焼け空が広がっていた。
「そう言えば由香にした質問答えてもらってなかったな」
俺と同じ言葉を誰に言われたか。まぁ家族や友人だろうと思い、これ以上考える必要はないと思った。
そして少し歩くと学校帰りの奈緒と会った。
「よう。今帰りか?」
「あっ蓮都。うん、そう」
「そっか、おつかれ」
「うん」
どこかボーッとしている奈緒。返す言葉も朧げだった。
「なんかあったのか?」
「えーと...」
目を泳がせており、どう見てもいつも通りの奈緒ではなかった。
「話ならいつでも聞くから。疲れてるんだったら早く帰って休めよ」
俺は奈緒の頭に手を置き、そのまま撫でる。幼い頃から何かあったらしてきたこの行動がとても好きだった。
「うん...ありがとう」
「おう」
頭から手を離し、奈緒の言葉を少し待つ。しかし今は話すことはないのだろうと感じた。
今日は別れようと思い、じゃあと言おうとした瞬間俺の手を奈緒は急に握ってきた。
「え、どうした?」
何かあったのか心配する気持ちと奈緒の両手に包まれる俺の手に心拍がどんどん早くなる。
「どうしよう...」
「え?」
奈緒が顔を上げ、戸惑いながらも嬉しそうな顔で言ってきた。
「真白先輩に2人で出掛けようって言われちゃった!」
空は綺麗な夕焼け空。
晴れの良い天気にも関わらず俺の心は雨模様になっていた。
「そう言えば由香にした質問答えてもらってなかったな」
俺と同じ言葉を誰に言われたか。まぁ家族や友人だろうと思い、これ以上考える必要はないと思った。
そして少し歩くと学校帰りの奈緒と会った。
「よう。今帰りか?」
「あっ蓮都。うん、そう」
「そっか、おつかれ」
「うん」
どこかボーッとしている奈緒。返す言葉も朧げだった。
「なんかあったのか?」
「えーと...」
目を泳がせており、どう見てもいつも通りの奈緒ではなかった。
「話ならいつでも聞くから。疲れてるんだったら早く帰って休めよ」
俺は奈緒の頭に手を置き、そのまま撫でる。幼い頃から何かあったらしてきたこの行動がとても好きだった。
「うん...ありがとう」
「おう」
頭から手を離し、奈緒の言葉を少し待つ。しかし今は話すことはないのだろうと感じた。
今日は別れようと思い、じゃあと言おうとした瞬間俺の手を奈緒は急に握ってきた。
「え、どうした?」
何かあったのか心配する気持ちと奈緒の両手に包まれる俺の手に心拍がどんどん早くなる。
「どうしよう...」
「え?」
奈緒が顔を上げ、戸惑いながらも嬉しそうな顔で言ってきた。
「真白先輩に2人で出掛けようって言われちゃった!」
空は綺麗な夕焼け空。
晴れの良い天気にも関わらず俺の心は雨模様になっていた。