2番手の俺がキミのヒーローになる物語
俺たちは公園の屋根があるベンチで雨宿りすることにした。
「足大丈夫か?」
「うん。ゆっくり走る分には大丈夫」
「そっか」
俺と奈緒は雨が降る空を眺める。次第に強くなった雨は止みそうになかった。
「ねぇ、覚えてる?」
「ん?」
「昔私が雨の日1人でここにいたこと」
俺は幼い頃のとある雨の日を思い出す。
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