2番手の俺がキミのヒーローになる物語
奈緒がトイレに行くと言って病室から出ていった。奈緒が座っていた椅子の上にはスマホがあった。するとスマホが光り、誰かからラインが届いた。ラインを送ってきた人の名前は真白爽先輩。その名前を見た俺の心はズキッと痛んだ。
「最近部活出てないけどどうしたの?」
通知が出たコトで送ってきた内容も見えてしまう。真白先輩はそう送ってきていた。
「部活休んでる理由、先輩に言ってないのか...」
俺がボソッとそう言った時、奈緒が戻ってきた。
「ん?なんかあった?」
「あ、いや...。ライン来てたぞ。真白先輩から...」
「あぁ、そうなんだ」
そう言ってスマホを一度見たが、奈緒はラインを開かなかった。
「ライン返さないのか?」
「後でいいよ」
サラッとそう言い、他の話をしようとする。
前の奈緒だったら先輩から連絡が来たコトを嬉しそうに話し、すぐに連絡を返していた。以前とは違う奈緒の態度に違和感を抱いた。
「...先輩とはどうなったんだ?」
何度か聞こうとしたことだったが、2人の関係がもし進んでいたらと思うと怖くて聞けなかった。それでも聞くとしたら今しかないと思い、俺は聞くことにした。
奈緒は淋しそうな瞳をして言う。
「特に話もしてないし、ただの先輩と後輩って関係のままだよ」
その言葉を聞いて俺は安心するはずだった。しかし、なぜか俺の心は騒ついた。
「...会いに...行かないのか?」
奈緒は優しく笑って言う。
「今は蓮都の傍にいたいから」
「...ありがとう」
俺は小さな声で、そう返した。
「最近部活出てないけどどうしたの?」
通知が出たコトで送ってきた内容も見えてしまう。真白先輩はそう送ってきていた。
「部活休んでる理由、先輩に言ってないのか...」
俺がボソッとそう言った時、奈緒が戻ってきた。
「ん?なんかあった?」
「あ、いや...。ライン来てたぞ。真白先輩から...」
「あぁ、そうなんだ」
そう言ってスマホを一度見たが、奈緒はラインを開かなかった。
「ライン返さないのか?」
「後でいいよ」
サラッとそう言い、他の話をしようとする。
前の奈緒だったら先輩から連絡が来たコトを嬉しそうに話し、すぐに連絡を返していた。以前とは違う奈緒の態度に違和感を抱いた。
「...先輩とはどうなったんだ?」
何度か聞こうとしたことだったが、2人の関係がもし進んでいたらと思うと怖くて聞けなかった。それでも聞くとしたら今しかないと思い、俺は聞くことにした。
奈緒は淋しそうな瞳をして言う。
「特に話もしてないし、ただの先輩と後輩って関係のままだよ」
その言葉を聞いて俺は安心するはずだった。しかし、なぜか俺の心は騒ついた。
「...会いに...行かないのか?」
奈緒は優しく笑って言う。
「今は蓮都の傍にいたいから」
「...ありがとう」
俺は小さな声で、そう返した。