2番手の俺がキミのヒーローになる物語
俺はベットに横たわる。そして幼い頃からずっと一緒にいた奈緒との思い出を頭に巡らせる。
気づかないうちに恋に落ちた。
俺のことを真っ直ぐ見て笑う顔が好きだった。
奈緒に好きな人がいることに気づいて苦しくなった。
それでも諦められなかった。
奈緒にとって俺の存在が大きいと感じられた瞬間が嬉しかった。
ずっと隣に居続けたかった。
奈緒の笑顔を一番に見るのは俺でありたかった。
奈緒を笑顔にするのはいつでも俺でありたかった。
俺が幸せにすると思った。
でもそれは叶わなかった。
奈緒を幸せにするのは俺じゃない。
奈緒がヒロインの物語でヒーローになるのは俺じゃない。
でもー...。

「蓮都は私の救世主(ヒーロー)だよ」

恋は実らなかった。
2番手であるコトが変わることはなかった。
それでも俺は奈緒の救世主になれたんだ。
こんな結末の物語でも良いよな...。


これは2番手の俺が君のヒーロー(救世主)になる物語だ。
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