2番手の俺がキミのヒーローになる物語
1日目の夜はナイトウォークラリーが行われる為グループで行動する。
前のグループが出発したのを見て、間隔を空けて俺たちも歩き始める。
「よし!じゃあ行こっか」
「う、うん」
元気な奈緒と少し怯えながら進む香坂さん。俺たちは後ろからついていく。
「タヌキとかいないかなぁ〜」
「奈緒の声にビビって逃げてくだろ」
「そ、そんなことないもん」
「どうだか」
「むー?」
俺たちの会話を聞きながら新と香坂さんはクスクスと笑う。
「香坂さんは大丈夫?怖かったり疲れたら言ってね」
「ありがとう。皆がいるから...たぶん大丈夫」
「それなら良かった」
新の気遣いに香坂さんが微笑む。こういう時にさりげない優しさを見せる新を心の中ですごいと思った。
「奈緒ちゃんは心配しなくても大丈夫かな?」
「もっちろん」
「奈緒の場合は好き勝手進んで逸れそうだけどな」
「嫌なフラグたてないでよ...」
奈緒が苦い顔をする。しかし自分でも逸れる可能性があると思っているのか否定はしてこなかった。
「まぁもし逸れたらゴール付近で待ち合わせってことで」
新の笑いながらの提案に俺たちは頷いた。
前のグループが出発したのを見て、間隔を空けて俺たちも歩き始める。
「よし!じゃあ行こっか」
「う、うん」
元気な奈緒と少し怯えながら進む香坂さん。俺たちは後ろからついていく。
「タヌキとかいないかなぁ〜」
「奈緒の声にビビって逃げてくだろ」
「そ、そんなことないもん」
「どうだか」
「むー?」
俺たちの会話を聞きながら新と香坂さんはクスクスと笑う。
「香坂さんは大丈夫?怖かったり疲れたら言ってね」
「ありがとう。皆がいるから...たぶん大丈夫」
「それなら良かった」
新の気遣いに香坂さんが微笑む。こういう時にさりげない優しさを見せる新を心の中ですごいと思った。
「奈緒ちゃんは心配しなくても大丈夫かな?」
「もっちろん」
「奈緒の場合は好き勝手進んで逸れそうだけどな」
「嫌なフラグたてないでよ...」
奈緒が苦い顔をする。しかし自分でも逸れる可能性があると思っているのか否定はしてこなかった。
「まぁもし逸れたらゴール付近で待ち合わせってことで」
新の笑いながらの提案に俺たちは頷いた。