シニアトポスト




苦しかった。
自分に置き換えて想像して、どうしようもなく泣きたくなった。


死んだところで、莉乃に会って謝ることすらできないなんて、
言えなかったことを全部抱えたまま、また死後の世界を生きなければならないなんて、

後悔しか抱えていない私からしたらそんなのは終わりの見えない拷問のようなものだ。



莉乃のいない世界で生きるからつらい。
罪悪感から逃れたいから死にたい。


それなのに、それはかなわないという。

じゃあ一体、私はどうすれば救われるのだろう。





「…莉央ちゃんの思うことはわかる。君は、私と同じだ」

「マスター…、」

「どうにかしてでも救われたかった。どうにかしてでも、この後悔を…なくしたかったんだ」



「君もそうだったね」と、私がさっき話した過去の辿るようにマスターは言った。



「死後の世界は生活する分には変わらないと言ったがね。あっちでも、宅配や郵便は存在するんだ。私はそれを使うことにした」

「…え?」

「この世界でもらった手紙は私が死後の世界でポストに出している。だから本当に──…手紙は、届いているんだよ」



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