造園家は御曹司に求婚される2
「財前さん、まさかこれに乗るって言うんじゃ……」
「えっ?乗るよ?」
何言ってるの、と言いたげな財前さんを殴りたい。こんなところ、ドラマに登場するような穏やかで上品なお嬢様しか似合わないだろ!
「ここ、すごく評判がいいんだ。恋人と一緒に乗りたかったんだよね〜」
財前さんはそう言いながら後ずさるあたしに近づく。そしてあたしは抵抗も虚しく、財前さんに横抱きにされて船の中へと連れて行かれた。
「財前さん!恥ずかしい!!降ろせ!!」
人の視線が集まって恥ずかしい。暴れようとするあたしに、財前さんは「恥ずかしがることないでしょ。俺たち、恋人同士だし」と言う。なんか、財前さんと付き合うことになったあの時みたいだな……。
そのまま財前さんは廊下を歩き、船や個室でも一番高いスイートルームに連れて行かれる。こんなところ、泊まったことなんてない。
巨大なテレビが置かれたリビングルームには、これまた高そうなソファが置かれている。財前さんはそのソファの上にあたしを降ろした。めちゃくちゃ座り心地がいい。
「えっ?乗るよ?」
何言ってるの、と言いたげな財前さんを殴りたい。こんなところ、ドラマに登場するような穏やかで上品なお嬢様しか似合わないだろ!
「ここ、すごく評判がいいんだ。恋人と一緒に乗りたかったんだよね〜」
財前さんはそう言いながら後ずさるあたしに近づく。そしてあたしは抵抗も虚しく、財前さんに横抱きにされて船の中へと連れて行かれた。
「財前さん!恥ずかしい!!降ろせ!!」
人の視線が集まって恥ずかしい。暴れようとするあたしに、財前さんは「恥ずかしがることないでしょ。俺たち、恋人同士だし」と言う。なんか、財前さんと付き合うことになったあの時みたいだな……。
そのまま財前さんは廊下を歩き、船や個室でも一番高いスイートルームに連れて行かれる。こんなところ、泊まったことなんてない。
巨大なテレビが置かれたリビングルームには、これまた高そうなソファが置かれている。財前さんはそのソファの上にあたしを降ろした。めちゃくちゃ座り心地がいい。