最後の一夜が授けた奇跡
律樹はそのまま私を寝室に連れて行く。

「あれ?」
玄関を入ったところでは気づかなかった。

律樹の部屋の中は前に来た時と違っている。

「変えたんだ。いろいろ。気に入ってくれると嬉しいけど。」
そう言いながら私をベッドに降ろす。

ベッドも前よりも大きなサイズのもので、高さも前よりも低いものに変えられている。
ベッドカバーも前はグレーの物だったのに、明るいミルクティのような色に代わっている。


カーテンも淡いオレンジ色のカーテン。

雰囲気が変わり明るく見える。
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