最後の一夜が授けた奇跡
第6章 ~離れない side律樹 ~
真っ青な顔をしてベッドに横になる季里を見ていると、自分の心がぎしぎしと音が鳴りそうなほどに痛んだ。
どれだけ俺は彼女につらい思いをさせてしまっているんだ。
すべては俺の責任なのに、俺の人生が季里を巻き込んでしまっているのに、彼女は俺の運命すら守ろうとしている。
あの夜まで、俺は自分の運命に逆らえずに歩みながらも、季里のことだけはあきらめられずにいた。
でも、諦めたくないと強く思うだけでまだ何もできていない。
社長として業績をあげられたわけじゃない。
社員から信頼されたわけじゃない。
何か企画を成功させてわけでもない。
俺は、季里とずっと一緒にいると決めながら、そのために何かしなくてはと思いながらも、まだ結果を出せていなかった。
どれだけ俺は彼女につらい思いをさせてしまっているんだ。
すべては俺の責任なのに、俺の人生が季里を巻き込んでしまっているのに、彼女は俺の運命すら守ろうとしている。
あの夜まで、俺は自分の運命に逆らえずに歩みながらも、季里のことだけはあきらめられずにいた。
でも、諦めたくないと強く思うだけでまだ何もできていない。
社長として業績をあげられたわけじゃない。
社員から信頼されたわけじゃない。
何か企画を成功させてわけでもない。
俺は、季里とずっと一緒にいると決めながら、そのために何かしなくてはと思いながらも、まだ結果を出せていなかった。