シュンの恋外伝2
チィヨッコレート♪

「さてと・・・」

三時限目が終わり、リエは園芸倉庫の裏に来ていた。

リエは園芸倉庫の裏側でコッソリ覗ける場所を探していたのだった。


リエは、周りを見渡した。

「あの木の側なら大丈夫かなぁ〜」

リエはブツブツ言いながら木に回りこんだ。

「たぶんシュン君は南側から来るはずだから〜」


「ヨシッ!」


(あははは・・・楽しみだわ〜)


「あっ、戻らなきゃ」



シュンは、手招きして山田を呼んだ。


「シュン何?」

シュンは、山田に昼休みはリエといてくれと頼んだ。

山田は、心よく引き受けた。

〔心よくなのか?〕



『チィヨッコ、レート♪チィヨッコ、レート♪チョコレートはーめーいじー♪』

その時山田を除くブサ面ファイブは4人並んで肩を組み足を交互に出しながら教室の前の方で合唱していた。

女子達は笑いながら罵声を浴びせていた。

「キモ〜イ」

「馬鹿!やめろ〜」

「踊るな〜」

「山田も入れ〜」


ブサ面ファイブは山田に手招きしながら歌い続ける。

山田は、微妙な早足で仲間に加わり楽しそうに歌った。

クラスは爆笑と罵声の嵐となった。

『チィヨッコレート♪チィヨッコレート♪チョコレートはーめーいじっ♪』


「悲しいなぁ〜」

シュンは、首をフリフリ呟いた。


   ・・・続く・・・
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