シュンの恋外伝2
コイツらか〜
「コラ〜静かにしないか〜〜」
ブサ面ファイブがチョコレートの歌を踊りながら歌い続けていたら担任が現れた。
ブサ面ファイブは少し声を下げて最後のフレーズを歌いきった。
『チョコレートは〜めっいじ〜〜♪』
何故か拍手がクラス中に響いた。
『パチ・パチ・パチ・パチ・・・』
担任の先生も拍手しながらブサ面ファイブを見回した。
「お前らなぁ〜いくら何でも…チョコレートの歌を合唱はないだろ〜」
「あはははは・・・」
この先生の言葉で、また爆笑が起こった。
「あれ…何故…山下(シュン)が、この中にいないんだ?」
そこに居た全員がシュンを見た。
シュンは、先生に近づき静かに話した。
「先生…ここにいる5人の気持ちを考えて下さい?」
「?……」
「先生、彼らも……」
「?……」
「彼らも……」
クラスメート達は、クスクス笑い出している。
「山下、彼らが、なんだ!」
シュンは、担任の左肩に手を当て真剣な顔をした。
「彼らもチョコを貰いたかったんですよ」
「……なっ」
「だから……今年も貰えなかった悲しさから……」
クラスメート達は必死に笑いを我慢している、
ブサ面ファイブは、何故か目に腕を当て悲しみのポーズを取っていた。
「……」
「だって…先生分かるでしょ…俺は既に〜」
「あ〜〜なるほど」
「分かって頂けましたか!」
担任の先生は前に居る5人を見回しておもいっきり言った。
「ブサ面ファイブとは、コイツらか〜」
「あはははは・・・・」
また、クラス中は爆笑の渦となった。
キ〜ン・コ〜ン・カ〜ン・コ〜ン♪コ〜ン・カ〜ン・キ〜ン・コ〜ン♪
「は〜い、皆んな〜席に付け〜」
担任の先生は、笑いながら言った。
「そう言えば…山下!」
「はい…」
「お前は、お断りファイブだったな!」
「あはははははは・・・・」
爆笑と拍手がクラス中に鳴り響いた。
・・・続く・・・
・