シュンの恋外伝2
待ち遠しい山田
四時限目

リエは、教室の時計を眺めて何やらブツブツと言っていた。

「給食の時間が終わったら早く行かなきゃ」

リエは、少し不気味な笑みを浮かべ期待に胸を膨らませていたのだった。

(鼻の穴も膨らんでいるぞ)

「あはははは・・・たまんないわ〜〜」

近い席に座っている、リエの友人は、不気味に笑うリエの顔を見て首をフリフリしていた。

(今日のリエ…怖いわ〜)



メグミは、腕を組み何やら考えたいるシュンを見ていた。

『ジィー』

シュンは、メグミの視線に気が付き優しく微笑み返した。

(う〜ん、やっぱりおかしい〜)

メグミは、前を向いて微妙に首を傾げていた。



シュンは、山田が、上手くリエを引き止める事が出来るのか心配していた。

(上手くやるかな〜山田のヤツ)



山田は、シュンが何故昼休みにリエと一緒に居てくれと頼んだのか気になっていた。

(う〜ん、シュンは何で、わざわざ・・・)

しかし、山田は、考え事をすると頭が痛くなるので(たぶん知恵熱が出る)深く考える事はしなかった。

(まっ、いっか)


     ・・・続く・・・

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