七色の魔法使い~冬に溶けた涙~
「……ここは……?」
僕は体を起こすと、辺りを見渡した。この部屋には、僕と似たような服を着た人たちが何人かいる。
「ここは、魔法使いたちが集まる館なんだ」
黒髪に緑の目を持つ男の子が、僕の方を振り向きながら言った。
「……俺は、それくらいしか知らない。詳しくは、ここにいるこの世界の魔法使いに聞くとしよう……良いよね?アイビー」
「……はい。すべてをお話します」
そう言って、深い青色の髪を持つ可愛らしい男の子が前に出る。片手には、背丈くらいまである杖を持っていた。
「……僕は、アイビー。あなた方をこの世界……フォルトゥナに召喚したものです」
アイビーと名乗った男の子は、ぺこりと頭を下げる。
「えっと……つまり、ここは異世界ってこと?」
僕の言葉に、アイビーは「はい」と頷いた。
「……この世界は、人間と魔法使い、そして妖魔と呼ばれる怪物が共存して暮らしています……しかし、ある日を境に妖魔が暴れるようになって……魔法使いのあなた方に、妖魔を倒すのに協力して頂こうと……妖魔は、フォルトゥナだけでなく、あなた方のいる世界にも行こうとしています」
「それは大変だね……協力するよ。でも……元の世界には帰れるの?僕たちには、家族や友達がいるわけだから……」
緑の目の男の子の問いかけに、アイビーは「ご安心ください」と微笑む。
僕は体を起こすと、辺りを見渡した。この部屋には、僕と似たような服を着た人たちが何人かいる。
「ここは、魔法使いたちが集まる館なんだ」
黒髪に緑の目を持つ男の子が、僕の方を振り向きながら言った。
「……俺は、それくらいしか知らない。詳しくは、ここにいるこの世界の魔法使いに聞くとしよう……良いよね?アイビー」
「……はい。すべてをお話します」
そう言って、深い青色の髪を持つ可愛らしい男の子が前に出る。片手には、背丈くらいまである杖を持っていた。
「……僕は、アイビー。あなた方をこの世界……フォルトゥナに召喚したものです」
アイビーと名乗った男の子は、ぺこりと頭を下げる。
「えっと……つまり、ここは異世界ってこと?」
僕の言葉に、アイビーは「はい」と頷いた。
「……この世界は、人間と魔法使い、そして妖魔と呼ばれる怪物が共存して暮らしています……しかし、ある日を境に妖魔が暴れるようになって……魔法使いのあなた方に、妖魔を倒すのに協力して頂こうと……妖魔は、フォルトゥナだけでなく、あなた方のいる世界にも行こうとしています」
「それは大変だね……協力するよ。でも……元の世界には帰れるの?僕たちには、家族や友達がいるわけだから……」
緑の目の男の子の問いかけに、アイビーは「ご安心ください」と微笑む。