翠玉の監察医 零度の教室
「誠さんの通っていた中学校に話を聞きに行きます。やはり、学校に自殺の原因があると思うからです」


その横顔を圭介が顔を赤くしながら見つめる。そして圭介も立ち上がった。

「俺も一緒に行きます!」

圭介がそう言い、ゼルダが「なら二人とも、情報収集お願いね」と笑う。蘭は無表情のまま「了解しました」と言う。

窓の外にある木々を風が揺らしていく。それを蘭は見つめ、エメラルドのブローチを握り締めていた。






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