ヨシノ
いや、その内容を聞いてるんだって…。




「…それは、どうしても今は言えないの?」




「ああ」





「私がシラユキくんの彼女になればシラユキくんのこと助けられるの?」




シラユキくんは少し暗い顔をした。




「…ああ」





「じゃあ、その契約乗るよ」




私はニカッと笑って手を伸ばした。




「シラユキくんが提案した通り、たーっぷり利用させてもらいますから!…だから、シラユキくんも私を利用して、助けますから!」





「契約成立だな」





シラユキくんが私の手をとった。





いいタイミングで風が吹いてシラユキくんの髪の毛がなびいた。





「美」という文字がぴったりな美しさだった。
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