ヨシノ
シラユキくんには友達がいない。
いつも休み時間は窓の外を眺めている。



私とシラユキくんの接点は委員会。




たまたま保健委員会が一緒になった、ただそれだけ。




教室で特に会話することなく、いつも違う世界で生きていた。




同じ世界になるのは委員会のミーティングだけ。




実は勉強が苦手とか、バスケが得意とか私以外の人は知らないと思う。




なんか秘密を共有してるみたいで優越感にひたってた。





だからといって誰にも自慢すること無かった。




シラユキくんはいい意味でクラスの空気みたいな存在だった。
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