太陽のように明るい君に。



ぽつりと、廣田さんはそう呟いた

てつけつぼうせいひんけつ

スポーツをやっているから、聞いたことがあった
別名、スポーツ貧血


「海羅は、中学の頃から鉄欠乏性貧血なの

汗をかきすぎると今日みたいに、倒れてしまう」


そう、だったのか...
廣田さんの言葉に、俺たちの間に沈黙が流れる


「ごめん...俺がビーチバレーやろうって言ったから」


翔がそう言うと、廣田さんは首を横に振った


「大丈夫だと思ったの
最近は、倒れたり、具合も悪くなってないみたいだったから」


「気付かなかったあたしが悪いの」と廣田さんまで自分を責め始める



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